ユーロ/ドルは1.3000の壁をブレイクできるか!8月28日(月)22:30
●今年もユーロ/ドルは5月上昇時と今回と1.3000を目前にして跳ね返されています。実はユーロ当局は以前からユーロ/ドルが1.3000を越えることをかなり気にしています。どうやらユーロ当局はユーロ景気回復/改善のために、特に独仏の国際競争力(ユーロ高の上値限界点)を1.3000程度と設定しているようです。それだからというわけではないですが、2004年初めでは長期的一本調子のユーロ/ドルの上昇が1.3000手前で止められ大幅反転へ、また2005年にはユーロの景気がかなり深刻に後退/悪化していたにもかかわらず、一時1.3000を越えて1.3500を越える異常な上昇となりました(もっともその後は反動で1.2000割れまで一気に戻しましたが…)。
●当時は(1.3000が近くなるとあるいは1.3000を越えてからは)ユーロ当局の要人による口先介入のオンパレードとなりましたが、今年は口先介入が意外に少ないようです(5月に少しありましたが…)。もちろん以前と今年ではかなり状況(景気後退→景気改善)が違うわけですから、当然かもしれませんが、それにしても現状までユーロ/ドルは上値がかなり重く上げ渋っています。
●どういうことかといえば、過去の経緯から市場ではヤカラが(オプションが大好きなアジアの中央銀行)を中心に自信を持って(?)1.3000以上でかなりのオプションが設定されており、1.3000へ近づけば近づくほどかなり強力な防戦売りを続け、ユーロ/ドルの上昇上げ渋っているのが実態のようです。
●今年のユーロは景気回復/改善が著しく、インフレ懸念で利上げ志向(10月利上げ観測)ではありますが(反対に米国は利上げ打ち止めとなりましたが)、今後のユーロの景気や競争力を考えると、このあとユーロ/ドルが1.3000越えてどんどん上昇していくことは、逆にユーロ景気を後退させ、競争力がどんどん弱くなっていくことであり、当然ユーロの上昇は逆効果であり、依然常識的にユーロ/ドルの上値(上昇)には限度がありそうです。
●このことが現状の上値でのヤカラがオプション絡みで強力な防戦売りとなって(上値が重くしている)大きな原因の1つとなっていることは確かです。
●先週市場は上昇気配だったにもかかわらず、火曜日の独指標悪化を機に反転、再び軟調地合いの動きに転じてしまいましたが、6月でワールドカップ(ワールドカップ景気)が終わり、ユーロにとってこれからが…ユーロ/ドルが1.3000の壁を越えてユーロが力強い上昇をしていけるかどうか本当の正念場となりそうです。注目です。
●この1-2ヶ月で上値ブレイク失敗すれば、再び1.2500-1.2600へ戻す展開となりそうですが、逆にこの方が(1.2500あたりでウロチョロしている方が)ユーロにとっては更なる景気拡大へ向けては好都合のようです。






