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登録番号 関東財務局長(金先)第112号

サザBlog|三沢誠のデイトレ日記

本当の為替相場の動きやその時々の取引の仕方(テクニック・ヒント等)を
専門用語をできるだけ使わずに、簡単なレポートにしてお知らせ

2006年09月07日

『ストップについて』

 為替取引の目的には2つあります。
 1つは実需…これは売り切り/買い切りそのままで損切りは発生しません。外債投資も実需と考えます。当分反対取引もしないし損切りはありません。
 2つ目はまさしく投機です。市場で売買取引による利益獲得目的をしている方はすべてそれで、USファンドから証拠金取引をしている投資家まで千差万別です。投機は買ったら売る、売ったら買うと、常に売り買いワンセットです。投機をしている市場参加者のほとんどが資金に限度があるわけで、利益確保をできずに、資金の限度の範囲を越えたら当然損切りが必要になります。世界中の投機での為替取引をしている(ポジションを持っている)市場参加者は常に利益確保レートを設定したり(念頭に入れたり)、一方で損切りレートを設定したり(念頭に入れたり)して、取引しているわけです。
 特に金融機関等法人の取引(投機部分)では、万一があった場合、会社経営の根幹を揺るがしますので、内部で取引ルールが決まっています。世界中の法人の取引者は日夜その取引ルールに従って為替取引が行われているわけで、その中には損切り限度もあるわけです。その損切り限度に従って(常に取引に損切りレートを設定して)取引しているわけです。いわゆる金融機関の為替ディーラーが取引している投機部分や為替市場の取引シェアの大部分を占めるビッグプレイヤー(USファンドなど)といえどもすべて必ず損切りが設定されています。しかもその損切りレベルは経験者であればあるほど世界中ほぼ共通のイメージで設定されているのが常です。
しかも為替市場は24時間動いていますので、金融機関もビッグプレイヤーも世界中の仲間同士(本支店間で)、お互い取ったポジション(の利益確保レートとか損切りレートとか)を交代で協力し合って面倒見合うわけです。ビッグプレイヤーはそれを金融機関に代行してもらいますし…。従って仲間同士ではお互いのポジション状態は実際バレバレです。もちろん損切りレベルも…。従ってメジャープレイヤーの取ったポジション損切りが同じようなレベル(レート)に集中してしまうことになりますから、まとまれば巨額な金額となり、ひとたび損切りレベルに達した場合は、世界中のメジャープレイヤー(一般投資家も含めて)が一斉に損切り行動を起こすわけです(時々パニック的な動きになるわけです)。これが簡単に言えば私が使っている『ストップ』であり、『ストップが付く』…です。
 ところで為替相場は一般に政治経済・景気等のファンダメンタルズとか金利、実需等で動くわけですが、それは表向きの話であって、実際の為替市場では、上述の設定されたストップレートを世界中こぞって仲間をポジション関係なく、強引にわざと付けにいく行動(動き)が実際の日常の為替取引の目的と動きのほとんどを占めているといっても過言ではないでしょう。もちろん表向きは上述の理由を口実にです。理由もなく純粋にストップだけを理由わざと付けに行く(動く)場合もあります。
 なぜそうするかと言えば、リスクは当然ありますが儲かる確立が高いからです。損切りレートに達してから慌てて取引するのでなく、あるメジャープレイヤーの仲間のポジションが売り持ちで、118.10に損切りの買いが設定されているとして、今相場が117.70だとして、何かの理由で現状やや買い気だとすると(あるいは相場の流れが堅調地合いとすると)、その仲間の損切りオーダーを代わりに見ているメジャープレイヤーはドル/円で117.70から少しずつ買い上げていきます。同時に世界中が同じ行動を起こすわけですから、当然市場はじりじりと上がっていくわけです。実際は上値で(防戦売り)など邪魔するプレイヤーがいるわけですが…。最後は118.10あるいはそれ以上が付いて市場は世界中のメジャープレイヤーの『ストップが付く』…損切りが成立するわけです。
そして仲間のポジションが死んでなくなるわけです。但し代わりに損切りを手伝って、実は事前に買っていたプレイヤーは事前に買ったレートから実際の損切りレートの分だけ丸儲けになるわけです。多めに買っていればその分もうまく手仕舞いしていけば、当然儲かることになります。
 実は為替市場では思惑でのポジション取り(投機)で純粋に儲ける行動をするほかに、このような投機の矛盾を突いた、損切り設定レート狙いで常日頃からまるでジャッカルのように、売り買い(上下)ストップ狙いで動いているのがほとんどです。これはもちろんドル円以外の通貨でもすべて同じです。為替市場での為替取引は実はこの行動が主体といってもいいでしょう。
 さて実は近年『ストップ狙い』にはもう1つの主役が出てきました。それが『オプション』です。それも普通の売る権利/買う権利のオプションではなく、契約後に市場でちょっとでもそのレートが付くと売る権利、あるいは買う権利が消滅してしまう取引『ノックアウトオプション』です。たとえば、118.00のノックアウトオプションがプレイヤー間で契約された場合、設定された期間中、118.00が市場で付かなければ、(オプション手数料はありますが)、そのオプション買った人は当然118.00以下で動いていることを意味しているわけですから、手仕舞いできるわけで儲かるわけです。もちろんついたら買ったプレイヤーは権利消滅で、オプション売って手数料もらったプレイヤーだけが儲かります。

 実はこのノックアウトオプションの取引ではビッグプレイヤー同士でかなり巨額の金額で契約ですることが多く、お互いの駆け引きがかなり盛んになります。たとえば上述の118.00の取引では、オプションを買った方は当然付けてほしくないですから、その手前で必死に自分で付かないように巨額の売り抵抗の取引をします。これが防戦売りです。
 オプション売った方は買った相手の権利を消滅させようと上述の『ストップ』でお話した時と同じパターンで防戦売りをこなして118.00を付けにいこうとします。まさしくこの行動も『ストップ』とほぼ同じような動きなわけで、市場では同じイメージで同じ扱いとしています。結局この行動・駆け引きは118.00がその期間中に付くか、かなり遠くに(たとえば116円以下とか)離れていくまで続きます。もちろん通常は他の要因/材料等の動きも伴って複雑に動きますのでかなり厄介ではあります。
 しかも近年そのオプションはいろいろな種類ができ、より複雑になってきています。また現状の為替市場ではオプション契約自身が巨額な金額で相場のあらゆるレベル(特に大台を中心に50銭刻みで)に設定されており、犬も歩けばオプションに当たる状態で、あらゆる場面でこのような駆け引きが毎日行われているわけです。

 実は上述の『ストップ』レート/レベルの情報を掴んだ市場参加者は、まるでコバンザメのようにその行動に相乗りして(追随取引をして)儲けているわけです。ノックアウトオプションでも同様、その情報を掴んだ参加者は、防戦をする側に相乗りして儲けようとするか、ノックアウトレートを付けに行く方に相乗りして儲けようとします。
 この2つのストップ狙いの方法を設ける種として利用して、ディーラーなど市場関係者は、20年もの間、儲け的たわけです。もちろん100%ではないです。失敗・ハプニングはありますが、儲ける確立がかなり高いことは間違いないです。情報を手に入れるのは、私でも難しいですが、取引経験を増やしてストップ行動イメージ/パターンになれるとストップレベルもおのずと精度が増してきます。私はそうなるまで経験を生かして、一般投資家の皆さんに情報の補助として今、ストラテジー(予想)や実況中継を通してお手伝いをしているわけです。