ブラッドリー・フリードの手法はマネーマネジメントを基盤に

ブラッドリーのテクニカルレッスン

ブラッドリー・フリードの手法はマネーマネジメントを基盤に


update : 2009年 12月 11日 | ブラッドリーのテクニカルレッスン

前回に引き続き、ロブ・ブッカージャパン代表、ブラッドリー・フリード氏へのインタビューをお届けいたします。


テクニカルな手法はマネーマネジメントの上に成り立つ


サザ
さて、前回、『マネーマネジメント』についてのお話が出ましたが、今回はそちらの話を中心にお聞ききしたいと思います。

以前より、ブラッドリーさんは、『テクニカルな手法とマネーマネジメント』はセットで行なうものだと何度も言ってこられましたよね。


ブラッドリー:
テクニカルは、色々な数値を分析し、ある一定の条件がそろった時にポジションを持ち、ある一定の条件に達したときに約定します。
つまり、ルールを作って、ルールを破らないと約束することがテクニカルの基本です。

手法がテクニカルならば、資産運用もルールを作って、『破らない』と約束しなくてはなりません。

サッカーは、ボールがゴールに入ると1点入りますよね?
細かなルールを守って、相手のゴールに向かって必死に攻めて、シュートして、やっとの思いで1点を取るスポーツです。

でも、きまぐれな審判が、
『今のゴールは気分がいいので3点あげよう』とか
『5点目をとったけれど、今日は2点しかあげられないな』
と言い出したら困ってしまいませんか?

マネーマネジメントも同じことです。
気分や勢い任せでレバレッジを動かしていると、テクニカルな手法で50pipsをとりにいっているのに、25pipsしか得られなかったり、30pipsで損切りするところで、120pips負けたりします。

マネーマネジメントをしっかり行なわないということは、さっき話した、きまぐれな審判に判定を任せて試合をしているようなものです。

マネーマネジメントはトレーディングの基盤になります。
家を建てるのと同じように、しっかりした基盤がなければ、どんなに立派な家を建ててもすぐに崩れてしまいます。
トレード手法は星の数ほどあるけれど、どの手法もマネーマネジメントが出来ていないと機能しないと思っています。


リスク管理と感情をコントロール「マネーマネジメントシートを作る」


サザ:
以前のマネーマネジメントの企画やオンラインセミナーで、何度もお話いただいている点ですね。


サザ:
ブラッドリーさんはマネーマネジメントを行なうために、エクセル(Excel 表計算ソフト)を使っていらっしゃるとお聞きしていますが?


ブラッドリー:
エクセルの計算機能でマネーマネジメントシートを作っています。
少しエクセルの知識があれば、作ること自体はそんなに難しくないと思います。
自分の資産の何%を投資運用するか?その時の運用資産と保有中のポジション数などを計算して新たに投資運用できる金額を導き出すものです。
決して大掛かりなシステムを作る必要があるわけではありません。

サザ:
やはり、オーバートレーディング(ポジションの取りすぎ)を防ぐためのシートになるのでしょうか?


ブラッドリー:
手法がトレンドにマッチすると、次から次へと取るべきポジションが導き出されますが、それらの全てがプラスの状態で約定できると確定しているわけではありません。

もしかしたら、全部マイナスで約定することになる可能性だってあります。
調子が良いからといって、オーバートレーディングをしてしまうと、とても大きな瞬間的損失を生み出す結果も考えられます。

チャンスがあるのに、あえて見送ることはとっても難しいことです。
特に、一人でトレーディングルームにこもってトレードをしていると、かなりナーバスになります。
親しいトレーダー仲間がいるなら、ナーバスになった時は、お互いの近況なんかを話してみると、ある程度落ち着くかもしれませんね。

ロブ・ブッカージャパンでは、こういう緊張感や孤独感からくる、間違った判断を防ぐ意味もこめて、毎朝ウェビナーを開催して会員の皆さんとミーティングを行ないます。

本当の目的は、その日の市場を見極めることや、テクニカルな内容をお話するものです。

しかし、ウェビナーに来ると、他の会員さんたちと時間を共有することになりますよね。
お互いがお互いを意識します。

『みんな我慢強くルールを守ってトレードしているから、自分もルールを破らない』という気持ちになれると考えています。

これは体験談で、わたしも、ロブの毎日のウェビナーに参加するたび、そう感じていました。
その成果もあって、安定したセルフコントロールを身につけられました。


サザ:
以前、マネーマネジメントシートで『自分の感情にもうひとつコントロールをかける』と仰ってましたが、これについても、今一度説明していただけますでしょうか?


ブラッドリー:
人間の精神力はそんなに強いものじゃありません。

そして、トレーディングはとても長い旅です。
どんな手法を使っていても、長い期間我慢が必要な時期も当然やってきます。
ダメだと解っていてもルールを破りたくなる時が来るかもしれません。

自分で自分に課したルールは、他人に課されたルールより守るのが大変です。
多くのトレーダーが誘惑に負けて、ルールを破りオーバートレーディングしてしまいます。

そんなときに、マネーマネジメントシートの数値を見て、リスクが解れば、冷静になって考え直すチャンスが1回余分に訪れます。この1回のチャンスはとても貴重なものです。


サザ:
マネーマネジメントシートに関しては、是非導入すべきですね。

丁寧な解説、ありがとうございました。


あとがき


上記のインタビュー終了後も、ブラッドリー氏は、
「今回のマネーマネジメントについて理解してから手法にトライして欲しい」
と何度も繰り返していました。

次回から、いよいよ手法の内容部分へ進んでいきます。
今回の内容を踏まえて次回の記事をお読み下さい。
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