
≪トレンドラインを利用したチャート分析で超簡単ストラテジーの作成≫
チャートに『トレンドライン』を引いて分析し簡単なストラテジーを作ってみましょう。私のトレンドラインは、オリジナルの方法で引いています。一般投資家の皆さんの内、特にこれから取引を始められる方やチャート(分析)が難しく感じられる方を対象に、相場の方向感をとらえたわかりやすいチャート分析ができ、簡単にストラテジーの作成ができるように作られています。
(1)まずトレンドラインでチャネルを作成
通常のトレンドラインは、高値同士あるいは安値同士を結んで線を引くだけの、単にトレンドを分析するだけとなっています。しかし私のトレンドラインは、資料図1のように、分析期間内のすべての動きに基本トレンドラインを引き、更にそのトレンドラインに平行したトレンドラインをすべて書きます。するとそれによって、“チャネル”と呼ばれるトレンドのエネルギーの度合いを表す“幅”ができます。このチャネルをトレンドラインとともに分析することによって、将来の相場の方向や動き方を予測していくものです。

(2)トレンドラインとチャネルを使ってチャートを分析
資料図1のようにダブルトレンドラインの中にそれぞれ大きなチャネルや小さなチャネルが出来上がります。そのチャネルの方向と傾き(角度)でその通貨の方向と勢いが一目瞭然となり、初心者の方やチャート嫌い(あるいはアレルギー)の方にも見やすく、わかりやすくなっています。
因みに大きな幅のチャネルのダブルトレンドラインはその時点での基本的な方向(感)を見せてくれます(表します)。小さなチャネルのダブルトレンドラインは直近の方向と勢いを見せてくれます(表します)。
更に大きなチャネルを持つダブルトレンドラインも、小さなチャネルのダブルトレンドラインも、それらトレンドライン(線)を右側に(将来の方向へ)はみ出させれば、将来のおおよその想定レンジが見えてきます。
(※なお、一般投資家の方が実際にご自分のパソコンでチャートにトレンドラインを引かれる場合は、一般宛気に線の引きやすい『バーチャート』を利用しますが、大事なことは「トレンドラインがパソコンのチャート画面の右側に大きくはみ出して引けるかどうか」です。もし引けない場合は、大事な将来の想定レンジの策定が難しくなってしまいます。そのような場合は、バーチャートを一旦プリント〔印刷〕し、資料図1を参考に鉛筆などで実際に右側にはみ出してトレンドライン〔線〕を引いてみてください。)
(3)超簡単ストラテジーの作成
実際にトレンドラインとチャネルを利用して各時間別にチャート分析をして、簡単なストラテジーを作ってみましょう。
●短期(時間足):ドル/円

《想定ストラテジー》
1押し目買い@123.70近辺 利益確定@124.00-10 損切り@123.45
2レベル売り@124.00-10 利益確定@123.70近辺 損切り@124.25
3逆指値売り@123.65 利益確定@123.30-40 損切り@123.90
●中期(日足):ドル/円

《想定ストラテジー》
1押し目買い@122.00近辺 利益確定@123.00近辺 損切り@121.35
2レベル売り@125円台前半 利益確定@124円台前半 損切り@126.05
3逆指値売り@121.85 利益確定@120.80-00 損切り@122.35
●長期(週足):ドル/円

《想定ストラテジー》
1押し目買い@120.00近辺以下 利益確定@2-3円 損切り@116.95
2押し目買い@118.00近辺以下 利益確定@2-3円 損切り@116.45
3レベル売り@125.00-126.50 利益確定@2-3円 損切り@128.25
4逆指値売り@121.85 利益確定@1-2円 損切り@122.65
このトレンドラインとチャネルによるチャート分析は、これから取引に入る投資家の方に、方向感と勢い、そして近い将来の予想レンジを見せてくれる、便利で有効な分析法なのです。ぜひご活用ください。
1978年
早稲田大学を卒業、『香港上海(現HSBC)銀行』に入行。香港本店研修後、直ちに資金為替ディーラーとしてディーリングルーム内へ。
1981年
資金為替課長。その後、加『ノバ・スコシア銀行』、米『ケミカル(現JPモルガンチェース)銀行』、英『バークレイズ銀行』『クレディ・スイス(現CSFB)銀行』でチーフ・ディーラーを歴任。
2002年
為替証拠金取引の世界に身を投じ、確度の高いストラテジー(為替予想)などを提供しながら、為替取引セミナーの講師、為替取引に関する書籍出版、個人投資家向けファンドマネージャーなど幅広く活動している。